2009年5月29日金曜日

市が無料結婚相談室を立ち上げ - 税金で婚活支援?



婚活という言葉をよく目にするようになった。それだけ結婚するのは難しいということか。
イベントやパーティを催すところもある。合コンと称して知り合いの場を求める人たちも多い。
婚活を主題にしたテレビドラマもある。社会的な背景もある。

政府が政策で非正規雇用を増やすことに躍起になったために、
生活のめどが立たない人たちも随分増えた。
年収が少ないほど結婚できないという統計もある。

少子高齢化が進んでいるのに、国が真面目に国民の生活を考えてこなかった“つけ”でもある。
今更そんなことを言ってみても仕方がない。
国民が選挙でそういう政党を与党に選んできたのだから。

私の住む町で、行政(市)が無料の結婚相談室を始めた。
田舎なもので少子高齢化に輪をかけて、
若者は都会に出て行く、帰ってこない、老人は増える。

地場産業がないので正直なところ若者の働く場所がない。
緑があり都会と比べて空気がきれいと言っても、人間は霞をっ食っては生きていけない。
若者が市外に出て行くのは、自然の成り行きだと私は思う。

この現実をいままで能天気に放置していたのだ。
その上、平成の大合併とかに踊らされて、わが町も合併し、
補助金で箱物ばかりを作るという愚策を弄してしまった。
人はいないのに箱物の維持費ばかりが嵩む。
分相応ということを忘れていたのだ。

わが町は人口が減っている。
今頃になって危機感を感じたのかどうか知らないが、
市が無料の結婚相談所を始めたのは上記のような経緯があるのだろう。

「市内在住または在住する意志のある20歳以上の独身の男女」が登録の権利を有するらしい。
この目論見がうまくいくことを市民の一人としては願っているが、
結婚に対する女性の要求は高く、それに見合うだけの男性が
果たしてこの市内にどれだけいるのだろう。

在住者はともかくとして、財政再建に大鉈を振るえないような、
財政再建団体に転落しそうな産業もないわが町に、健気にも在住しようとする若者が増えるかどうか、
今回の企画を私は興味をもって見守っている。


2009年06月03日発売私の婚活恋愛術

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