2009年4月30日木曜日

新型インフルエンザ、日本人女性感染か?



今日4月30日、ロサンジェルスから成田空港に到着したノースウエスト機で
帰国した日本女性がA型インフルエンザ検査で陽性を示したことで、
新型インフルエンザ感染の可能性が出てきた。

国立感染症研究所で詳しく調べ、結果は明日以降になるらしい。
日本でも感染者が出るのは時間の問題と思っていたが、遂に・・・ 

この女性乗客の近くの座席にいた乗客も隔離されて健康確認がなされるらしい。
世界各地で新型インフルエンザが拡大を続けている中へ
旅行すると感染の可能性は高くなるのは明白だ。

WHO(世界保健機関)は警戒レベルをフェーズ「5」に引き上げておきながら、
発生源と考えられているメキシコの国境封鎖も渡航制限も勧告していない。

自ら対処の手遅れを認めたも同然だが、今回のWHOの対応をみていると、
結局、新型インフルエンザが発生しても封じ込めることはできないことがよくわかった。

いままで、新型インフルエンザに変異するのではないかと警戒・監視されていた
鳥インフルエンザH5N1型ウイルスも人から人への感染を引き起こす
新型インフルエンザになる恐怖をはらんだままだ。

今回のWHOの対応から学べることは、パンデミックは避けられず、
自己防衛をしても感染すれば、神の手か医者の手かわからないが
運命に任すしかない、ということだ。

運がよければ命ながらえ、運が悪ければ命を落とすという「無常」そのものだ。


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2009年4月29日水曜日

新インフルエンザによる死者、アメリカでも



メキシコで発生した豚インフルエンザ → 新型インフルエンザで、
メキシコ以外で初めてアメリカで死者を出した。

今までは、メキシコ以外で死者はなく、感染患者も回復しているとの報道を耳にしていたので、気持ちに少し余裕があったが、
このニュースで本当にパンデミックが起こるのではないかという恐怖を感じている。

アメリカ疾病対策センターは「今後さらに重症者や死者が出ることが予想される」
と発表したらしい。

日本ではゴールデン・ウイークの真っ只中である。
大手旅行代理店による大型連休中の海外渡航者の推計は50万人ということだ。
これだけの人が海外に渡れば、新型インフルエンザに感染する人は1人くらいいてもおかしくない。
港、空港では検疫を実施しているが完璧ということはありえない。

新型インフルエンザは、特に若年層に重篤な症状をもたらすことが知られている。
少子化の進む日本にとって、この新インフルエンザは別の意味でも脅威である。


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2009年4月28日火曜日

新型インフルエンザ、WHOが警戒レベル フェーズ「4」を発令



メキシコで発生した豚インフルエンザがWHO(世界保健機関)の警戒レベル・フェーズ「4」に引き上げられた(4月27日、日本時間は28日早朝)。

これを受けて日本でも舛添厚生労働大臣が新型インフルエンザ発生の声明を発表した。

しかし、WHOが定めた警戒レベルの定義を読むと、えっ?と感じるのは私だけではないだろう。
現状を冷静に鑑みるとフェーズ「5」くらいじゃないのかな。

昨年秋からの世界金融危機、経済危機を背景に、
新型インフルエンザの追い打ちに、世界経済への配慮が働いたのだろうけれど、
WHOの責務とは何か、を十分考えてもらいたいものだ。

今更遅すぎるが、早期に手を打って「豚インフルエンザ」といわれていた頃に
ウイルスの封じ込めを行っていれば、
こんなにも世界中に感染が拡大しなかったのではないかと思ってしまう。

結局、後手後手に回れば、1918年のスペイン風邪のときのように
世界での死者4,000万人に近づく可能性だって無きにしも非ずだ。

当時と比べると医療体制と医療技術が違う、と反論されるかも知れないが、
新型インフルエンザウイルスには、人間は免疫がないのだから深刻なのではないのか。

現在のところ、坑インフルエンザ剤タミフル、リレンザは有効との情報があるので、
少しは安心感があることは否めない。
しかし、アメリカのニューヨークですらタミフルが手に入らないとのニュースも流れていた。

ワクチン製造には約半年はかかる。それから増産しても我々すべてに
行き渡るまでは1年から1年半先になる。

日々、人ごみを避ける、マスクをする、手洗い・うがいの励行等の
自己防衛しかないのか。
症状がでれば、医療機関での受診ということになるのだろうが、
一般患者に感染の恐れがあるので、まず保健所等に電話連絡をして
そこで受診する医療機関の指示を受けることになる。
この手続きが混乱を起こすのではないか。
国民に徹底していないようにも思う。

「新型インフルエンザ発生時の対応について」私の住む市からは
なんの連絡もない。すべて個人任せである。
それにモラルを失った日本人も増えているので、パンデミックが起これば
どのような状況になるのか、悲観的になってしまう。

メキシコでは多数の死者がでているが、アメリカ、カナダでは回復する患者が
多いとの情報があるので、今回の新型インフルエンザの毒性が
強いものではなく、重篤な状態の患者が多数でないことを祈るしかない。


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2009年4月27日月曜日

再生医療に繋がる発見



安全な再生医療に繋がる発見のニュースを目にした。
iPS細胞の作製に山中伸弥・京都大学教授が成功し世間の耳目を集めたことは記憶に新しい。

しかし、開発の世界競争が激化する中、研究費と人材の点で
この分野での日本の立ち遅れが目立ち始め、山中教授が窮状を訴えたという
ニュースも最近目にした。

今回はガン化の危険性のあるiPS細胞を緑色に光らせて取り除ける技術らしい。
未変化のiPS細胞はガン化する可能性があるらしい。
その未変化のiPS細胞を緑色に光らせて取り除くという。
トロント大学の堀田秋津研究員らが下村脩・ボストン大学名誉教授の発見した
緑色蛍光タンパク質を使って選別を容易にすることに成功した。
安全な再生医療に繋がる成果と説明しているメディアと、
実際に移植する再生医療用のiPS細胞としては使えないとの論調のメディアがある。

専門的なことは素人の私ではどちらの報道が正しいのか判断が付きかねるが、
使えないとするメディアでも難病解明や新薬を試したりするiPS細胞の量産には
役立つとの論調なので、いずれの場合も再生医療の進展には
寄与することは間違いなさそうである。

しかし、素人ながら私が考えるに、iPS細胞を効率的に作れ、
移植する際にガン化する恐れのある未変化iPS細胞が取り除ければ、
実際の難病患者へ移植することは可能なような気がするのだが、素人の浅知恵か。

いずれも日本人の発明だが、下村、堀田両氏は言ってみれば頭脳流出ではないのか。
日本政府の体質が分かる気がする。日本人が世界的な発明をしても
海外で活躍していれば国益にはならない。
日本国内に優秀な人材を留めて置くような政策を取らないと
日本は沈没するのではないのだろうか。


公共政策の分析視角

2009年4月26日日曜日

玄米食生活始める

豚インフルエンザの拡大が心配だけれど、現代の社会は防ぎようがないこともある。
世界の果ての出来事がいつわが身に降りかかるかも分からない。
自分でできることを粛々とするしかない。



このあいだ、有機玄米をいただいた。精米に行く時間がなかったので玄米を炊いた。
私は以前から玄米を主食にしたいと考えていたが、家人の同意がないと
勝手に実行することは難しい。

とりあえず一度玄米を炊いてみましょう、ということになった。
いまの炊飯器は炊飯の選択に玄米もある。炊き上がるまで白米の2倍以上の
時間がかかるが玄米のゴワゴワ感がなく、割合ふっくらと炊き上がった。
それでも白米の触感とは違う。
少し固さが残っているので、普段よりもよく噛んで食べる。
唾液の分泌も増す。そうすると甘みも増える。通常よりも食欲が増す。

家人も「美味しい」という。
もらった30kg1袋は精米せずに玄米でいただこうという話になった。
栄養面から考えても白米よりは栄養価が高い。

そこまで考えて玄米を食べようとしているわけではないが
いろんな病気、がん、糖尿病、生活習慣病などにも効果的だという話も聞く。

他人の話によると、玄米は圧力鍋で炊くとかなりやわらかくなり美味しいという。
普通の鍋でも、例えば、ルクルーゼなんかを使えばバッチシだろう。

偏った食事をせず体力をつけ毎日を淡々と生きる。
面白くないような人生に思えそうだがそんなことはない、
望まなくても予想できないことが身の回りでも起こる。

私利私欲にまみれた日本の政治家、事なかれ主義の官僚には期待しても無駄だ
ということもよく分かった。悲憤慷慨しても日本では徒労に終わるだけだ。

一種の諦観を得ると、また人生、見え方も変わってくるものだ。
幸せな生活を送るためには「諦観」もまた人生の一興だ。


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2009年4月25日土曜日

豚インフルエンザで感染拡大、新型インフルエンザ パンデミック?



徐々に新型インフルエンザの脅威が高まっている。

この間まで、声高に鳥インフルエンザを叫んでいたが、
少し沈静化の兆しがあったのか、ただ単にマスコミが報道しなかっただけなのかよく分からないが、
私たちの身の回りからはその情報が消えつつあった。

そんなとき、メキシコとアメリカでここ数週間、豚インフルエンザの人への感染が確認された。
WHO(世界保健機関)やメキシコ政府によると、メキシコ国内での
豚インフルエンザによる死亡者20人、その疑いでの死亡者は48人、合計すると68人の死亡者を数えている。
感染者数は1,004人もいる。
アメリカ・カルフォルニア州、テキサス州では感染者計8人。
メキシコでのこのインフルエンザは豚が起源のH1N1型であり、
H1N1型はアメリカで確認された豚インフルエンザ・ウイルスと遺伝子構造が同一ということだ。

アメリカ疾病予防対策センター(CDC)、メキシコ政府ともに、この感染は
人から人への感染であることを認めている。

感染者の多いメキシコ市やメキシコ州では、不特定多数の人が集まる場所、
劇場、図書館、博物館などは閉鎖した。学校も無期限の休校に入っている。

WHOは対策を協議し、フェーズ「3」から一段階あげたフェーズ「4」への引き上げも
検討しているという。

日本でも、フェーズ「4」が発令されれば、総理大臣を本部長とした
対策本部が設置されることになっている。
今日4月25日、午後から厚生労働省に設置された一般向け電話受付窓口
(03-3501-9031)には早速、相談が殺到しているようだ。

メキシコでの感染死亡者は若い人が多いという新型インフルエンザの特徴があるという。

メキシコ帰りの人、及びそれらの人に接して発熱やせきといった症状がでれば要注意だ。

豚インフルエンザ・ウイルスH1N1型は鳥インフルエンザ・ウイルスH5N1型に比べれば、
毒性が低いとのことだが、メキシコでの感染死亡者数を鑑みると
ウイルスが変異している可能性もあるようだ。

専門家の間では、新型インフルエンザのパンデミックを疑った方がいいのではないか
との意見もでていると聞く。

鳥インフルエンザでも現在、死者がでているので、豚、鳥ともども
インフルエンザ情報には注意を払い、自分自身でできる対策はきちんとしつつ、
ワクチンが早くできるのを願っている。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090425-00000751-yom-soci

2009年4月24日金曜日

尊属殺人事件から私の両親を考える



大阪の女児行方不明事件が、親による殺人・死体遺棄事件になりそうだというニュースを目にした。
女児の母親の内縁の夫が供述を始めたらしい。実の母親がこの事件に関わっているのかどうかはまだ分からない。
滋賀大学の講師が父親を刺殺したとのニュースも伝わっている。

メディアの報道姿勢によるものだろうか。以前は、こんなにも日本国内で殺人事件が多く報道されていなかったように思うのだが。
昔から尊属殺人は多かった、という意見を聞いた記憶もある。そんなに殺人事件も増えていないという話も聞く。
自分自身で検証すればいいのだろうけれど、そこまでする気もない。

ただ、私は随分殺人事件が増えたという印象が強い。
今回の尊属殺人のニュースをみていて感じたことは、私は両親には随分可愛がってもらったなあ、ということだ。
私が両親のことを考えた場合、まず、頭に浮かぶのは「無償の愛]という言葉だ。
本当に、父母は自分たちのことよりも、まず子供のことを考え、子供のことを優先的にしてくれた。
子供に甘いという意味ではなく、躾は厳しかった。そして愛情を注いでくれた。

親子関係はこれが当然だと思っていたが、ある時期からそうではないと思うようになった。
ある時期とは、いろんな親子間の問題を私が知るようになってからだ。
この現実を考えると、私は両親にはとても恵まれたのだなあと感謝している。

現在は両親共に亡くなってしまっているが、もっと親孝行をしておけばよかったなあという思いが強い。
「親孝行したいときには親はなし」とはよく言ったものだ。
本当に「いつまでもあると思うな、親と金」だ。

いやあ、昔の人はよく言ったものだ。


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2009年4月23日木曜日

奈良地裁判決、医者の当直は時間外労働



医者の当直を時間外労働と認め、労働基準法で認められた割り増し賃金の支払いを命じる判決が奈良地裁であったというニュースを目にした。
これは奈良県立奈良病院の産婦人科医二人が県に対して当直時の割増料金を請求していた判決だ。

産婦人科医は減る一方だ。産婦人科を閉鎖する病院も増えている。
安心して出産できない状況が深刻化している。

いくら政府が少子化に歯止めをかけようとしても、安心して出産できる環境がないと
子供をつくれないのは明らかだと思うのだが、そこのところを政府は一体どう考えているのだろうか。

以前にも書いたかもしれないが、現在の医学生は責任の無い「科」にいく傾向があるらしい。
なにかあればすぐに訴訟を起こされる状況におかれてまでその現場で医者をやるのは
やはりかなりの決意がいることは想像に難くない。

特に産婦人科の医者は、絶対数が減っているから、現場で働いている医者に過度の負担を強いる。
奈良県では妊婦の緊急搬送がたらい回しにされ妊婦が亡くなるという事故が連続して起こっている。

原因は、政府の社会保障費をカットすることばかり考えてきた「つけ」及び無策、医者のサービス労働への過度の期待ではないだろうか。
医者も人間だから、きちんと休みを取らなければ患者の受け入れや適切な治療ができるはずは無い。

今回の判決で、少しは医療従事者の待遇改善につながり、ひいては患者にとって安心できる医療体制への第一歩になることを期待している。

その意味で、この判決は画期的であり拍手を送りたい。


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2009年4月22日水曜日

カエルの鳴き声に結びついた記憶



久しぶりに今日は夕方散歩に出た。
田んぼのあたりに出ると、カエルの鳴き声がうるさい。
その声を聞きながら、なんだかカエルの鳴き声なんてしばらく聞いてないような気がした。

自宅は城跡外濠の近くにある。

子供の頃は、夜になるといつもカエルの声でうるさかったのを思い出した。
ほとんどが食用ガエルでカエル捕りもよくしたものだ。
いつ頃からだろうか、カエルの声がしなくなったのは。

自宅の周りでは、蛍も見なくなったし、溝がコンクリートで固められてから、魚やドジョウもいない。

トンボも昔はよく濠の上を飛び回っていた。大きなギンヤンマだった。
前の道には塩からトンボや赤トンボ。そんなに自宅からの風景は変わっていないが、
昆虫を見かけなくなったなぁ。

縁側のほんの少しの緑には水引トンボや蝶々が飛んでは来るが・・・

自宅から少し離れたところにあった田んぼや畑が、宅地や道路になってしまったことは確かだ。

「とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた」という俳句がある。
昔を懐かしんでも昔には戻れないことは、重々承知しているし戻る気もない。
しかし、淋しい机に「とんぼ」さえ、とまりに来られなくなったこの環境は、さびしい。


現代俳句表現活用辞典

2009年4月21日火曜日

兵庫県公立高校教員のレベル



随分昔だが、私は兵庫県立高校を卒業した。
今月8日に、ある兵庫県立高校の受験生が答案開示請求をしたことから、
入学試験の採点ミスが見つかった。

このニュースを聞いたとき「高校入試って一生を左右する問題だよな」と思いつつも、
特殊な例だとまだ信じていた。ところがあにはからんや、県立高校の84パーセントで採点ミスが起こっていた。
採点ミスは1,517件、1,447人に及んでいた。あまりにもお粗末な採点ではないか。

前述したように、人生を左右する問題である。3人の教員が3回採点をして、集計時にも2人が目を通すことになっているという。
合計5人が採点にかかわっていることになる。なおざりにやっているとしか思えない。
教員が採点をしているのでしょ、一体教員ってなにをしているのだ。

教員の質の低下が問題になって久しいが、質の低下を教員自身が実証したことになるね。

合否には影響がなかった、としているが本当かどうか信じられない。

県教育長は過去5年間の入試を再点検するというが、その結果だけでなく内容の開示もするべきだ。もし採点ミスにより、本来合格している受験生が不合格になっていたらどう責任を取るつもりなのだろうか。
今回、たまたま兵庫県で発覚したが、日本全国の高校で再点検をやって公表すべき問題のような気がするが、如何なものでしょうか、教育長殿。


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2009年4月20日月曜日

留学意欲の萎えた日本人



留学する日本人が減少しているらしい。
学生の気質が全般的に内向きになっているとの分析を文部科学省はしている。
豊かな時代に育ち、ほしいものは何でも手に入る日本から外国に出る気がないらしい。
それにネット社会なので海外の情報や映像もすぐ手に入る、
わざわざ外へ飛び出す必要性もないというようなことを、この前見たテレビ番組でもいっていた。

まぁ、他人の考え方を非難するつもりはないが、私はそのような考え方に違和感を覚える。
私のフランス留学の経験からいうと、想像することと現実とは全く異質のものだ。
ネットでの映像には、臭いがない、気候がない、食事がない、人との交流がない。
あるのはバーチャルのような切り取られた映像だけだ。レアリテがない。
フランスの学内でも各ヨーロッパの国々との交換留学制度があり、
私の回りでもその制度を利用して動く人が多かった。

余談になるが、私の姪も日本の大学生だ。
話しをしていると外国には全然興味がない。
留学どころか海外旅行への関心もゼロだ。
何が原因なのか分からない。別に非難するわけではもちろんない。
人にはそれぞれ個別の考え方があって当然だ。
ただ、若いのに、何故そのような関心を持たないのか不思議に思うだけだ。

留学は価値観の違ういろんな国の人との交流で学ぶことも多い。授業の形態も違う。
世界中にコネクションを持つチャンスでもある。
そのような異国の地で勉強・研究・生活する楽しみを放棄するのはもったいない。

「科学立国日本」とかいってるけれど、他国にもう遅れを取り始めているのではないか。

文部科学省は2020年に「留学生30万人計画」の実現を目指しているようだが、
この計画は日本への留学生の受け入れを目指しているのであって、
日本人の海外留学を促進するものではない。

優秀な人材は早くから海外に出て帰ってこないという。頭脳流出だね、これは。
このことについては国の政策が貧弱だからに他ならない。

一般的な学生は、日本に帰国後、職に就きにくい。
これも国、社会の支援体制が整っていないからだ。

一言で言えば、学生の内向化、国策の貧弱さに尽きる。

日本への留学生を増やすことばかり考えるのではなく、
日本から海外への留学を支援するプログラムも政策として考えないとだめなんじゃないの、
って言いたくなってしまう。

国の大事な分野のリーダーには優秀な人材に就いてもらいたいものだ。


成功する留学(H)改訂第5版

2009年4月19日日曜日

「インプット」と「アウトプットの習慣」



ブログ等書いていると、ときどきふとなにも思いつかないときがある。

中学生か高校生の頃までは日記をつけていた記憶がある。
大学生のとき、フランス文学を専攻したのだが、フランス語で日記を書けばいいと教わり、しばらく実行していたが、
自分自身の書くフランス語が自分でもあまりにも稚拙であると分かるので自分の能力のなさに絶望して止めてしまった。

それ以降はすっかりご無沙汰している。
こうやってブログを始めてみて改めて感じるのは、アウトプットの習慣をつけないと
インプットばかりしていてもなかなか頭の中から外へ具体的な言葉として出てこないということだ。

星霜を経るごとに、忘れることもたくさんあるだろうが、
日々、視覚、聴覚、触覚等の五感から入ってくる情報も多い。
潜在意識には入るのかもしれないがこれを顕在化させることが重要になってくる。

右脳活性法とかしばらく凝っていたが、思うような結果を得られなかった。
得られるまで続けられなかったというべきか。
また、ぼちぼち再開しようと思う。
枯渇しないアイデアがでてくる脳ってやっぱり魅力的だよね。

でもここんとこ何となく脳が疲れているって感じてるんだけど、
これってブドウ糖が足りてないのかな。それとも寝不足か。
頭すっきり状態で毎日生活したいものだ。


齋藤孝の速読塾

2009年4月18日土曜日

父母の法要



今日は亡き父の3回忌法要をした。母の33回忌も同時に行った。
朝から一点の雲もなく晴天に恵まれた。

仏壇の掃除をしているとき、生前、父が書いた亡母への手紙が出てきた。
それには、せめて夢の中にでも母に出てきてもらい会いたい旨の文章だった。

父が亡くなったときに浄土で母に再会したのかどうか、私には知る由もない。
しかし、めぐり合わせというのが適切な表現なのか分からないが、
父母同時の法要を営めたことは、なんらかの縁が働いているのではないだろうか。

少なくても、私が受けてきた教育、それに基づいて私自身の考え方も形成されたと考えるが、
科学的な事象に重点を置き、非科学的な事柄は軽視、というか正直なところ
確信を持って理解しているとはいえないことに気がつく。

めぐり合わせとか、縁、死後の世界とかは実証は困難である。
非科学的だとは分かっていても、心情的に好意的な処理をしたい類の事柄もある。

晴天の日、お寺で住職の法要読経を聞きながら、穢土に住む私は、
浄土で幸せに暮らす父母を願い想う。


引き寄せの法則

2009年4月17日金曜日

平成生まれと現代の日本



今年は平成21年。平成に入って21年目だ。
総務省発表の昨年(2008年10月1日現在)の推計人口では平成生まれが18パーセント(2,298万人)を占めている。

昭和生まれの私にとっては、名実共に「昭和は遠くになりにけり」の実感を持つ。
時代遅れのことを「昭和の臭いがする」と若者の間では言うと聞いたこともある。

20年間で約2,300万人ということは、ざっと1年間に115万人産まれているのか。
1日平均3,150人ってところか。

合計特殊出生率が2.08ないと現人口を維持できないとされている。
2007年度は1.34だった。
2007年度の合計特殊出生率からいうと、1日約4,850人の子供が産まれないと
現人口は維持できないってことか。

少子高齢化社会というけれど、実際の数字を出して考えたことはなかった。
1日1,700人が毎日毎日減っていくと考えていいのかな。
私はあまり理数的頭ではないので確信はない。

子供を産む産まないは、まぁ、こればっかりは国民の意思に任せるしかないだろう。
それにこの社会だ。将来不安で子供を産みたくても躊躇する人も多いだろう。

政府には少子化担当の大臣もいたと思うが、国の政策が貧困では人口は増えないだろう。
平成生まれを増やし、国を本気で立ち直らせる気があるのなら、子供を産み育てる環境の整備が欠かせないのは、素人の私にだって分かる。
それをやらないというのは、結局、その気がないことの証左だろう。
人口が減り経済が縮小すればそれなりの生活をするしかない。

高齢者ばかり多くなり、社会に希望を持てない若者は日本に留まってくれる保証は何もない。

そういえば、このあいだ「日本の政治家は5流、6流って、いま世界で言われている」と能力のない政治家に憤慨していた人がいたのを思い出した。
幸せな日々を送れるようになるのだろうか、この日本で。


少子高齢化の死角

2009年4月16日木曜日

幸せそうな高齢者をみながら考えたこと

現代は高齢女性が元気だ。女性の場合、果たして何歳から高齢者とよべばいいのか、私は判断しかねる。
観光地に行っても、バスを連ねて訪れているのは60、70、80代の女性が目に付く。

女性に生まれれば8割強が80歳までは生きる、45パーセントは90歳まで長生きする
とのデータもあるらしい。

元気で楽しく過ごせることは幸せなことだ。子供との同居を考える高齢者の割合は
年々減少の傾向で、遺品整理会社への予約も、特に70代で急増しているという。

高齢になってから幸せに暮らすためには経済的余裕がないと難しい。
現代は60歳以上の世代が日本の個人資産の75%を所有している(60%で50代から上の世代で80%というデータもある)らしい。

最近いろんな人と話していると、よくでる話題に老後の生活がある。「現在の60歳過ぎぐらいまでですよね、いいのは」との考えを述べる人が多い。
今後はどのような社会になるのか分からない。
でも、少なくても現状から見えることは、いくら働いても労働者は儲からない社会のように思えてならない。
国の政策で非正規雇用を拡大し、企業側がとにかく首を切りやすくしてしまった。
世界との競争のためとか、個人の自由な働き方に対応だとか、きれいごとばかり。

自分自身で確実に収入を得る方法を考えないと、これからの社会では生きていけないような気がする。サラリーマンになって会社で働いても、低賃金、リストラ、会社の倒産・・・ 時代の過渡期だ。

元気で幸せそうな高齢者を眺めつつ、このような光景がいつまで続くのだろうと考えると「諸行無常」の響きを感じてしまう。

なんだかよく分からないが2012年は世界が変わるという話もある。何が起こるのか、はたまた起こらないのか・・・





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2009年4月15日水曜日

ストライキにみる日本の国民性



今日のテレビニュースで、全日空のパイロットがストライキに踏み切り空の便に影響が出た。
全日空のパイロットと書いたが、全日空グループが正しいのかもしれない。
利用者の反応だが、ほとんどが「利用者の迷惑にならないように」と答えていた。

これを聞いて、私は不思議な気がした。

何故、ストライキをやるのか。理由は明らかだ。
会社側と交渉して合意を得られないから、実力行使に出て会社側にダメージを与え、交渉を有利に運ぶための手段である。
ということは、当然、利用者に影響が及ぶことになる。

それにスト権は法律で認められている。労働者の権利である。

このことを理解していない国民が多いのではないか。
確かに、ストライキがあると国民・利用者は不便をこうむる。実害が出る。
しかし、労働者が経営者の奴隷にならないためには、ストライキは必要な手段である。

今日のニュースをみていて、国民性の違いをまざまざと感じた。どちらがいい、悪いといっているのではない。私がフランスに住んでいた頃、ストライキは頻繁にあった。
生活しているわけだから、交通機関が動かないと個人的には大変困る。それは確かだ。
しかし、フランスでは少なくても日本よりは、ストライキに寛大である。
というのは、先述の通り、労働者の権利を守るためには、ストライキが必要であるということを理解しているからだ。

権利は、棚ボタでは得られないことをよく分かっているのだ。
権利は勝ち取るものである。
でなければ一体誰がその権利を保障してくれるのだ。
国?政府?会社?
自分自身が戦わないと得られないのだ。

日本では、この認識が薄い。だからどんな運動も国民運動まで高まっていかないのだ。

幸せな日々を送るためには、自分たちの権利を勝ち取ることも必要なのだ。


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2009年4月14日火曜日

株ってうまくすれば儲かるらしい

ニュースを見れば、不景気だ、やれ景気が悪いっていっている。

私は週に何回か外風呂に行く。外風呂といっても正確には温泉施設だけれど。
そこでよく話しをするおじさんがいる。

もう退職されて、夏は農業、それ以外の季節は特別何か仕事はしていないということだ。
いろいろと話しをするうちに、その人曰く少し「株」をやっているらしい。



細野真宏の世界一わかりやすい株の本


私が、「株って1,000万ぐらいないとなかなか思うようにできないんでしょう」と質問すると、
「いや、1,000万じゃ、そんなもんじゃダメ。2,000万はいりますわ」。
「私の周りはもっとやってる人がいます。億とか持ってる人がなんぼもいますわな」ということらしい。
年間の配当だけで何百万と収入のある人も多いらしい。

その人も株の儲けで5,000万の家を建てたという話しだった。
サラリーマンだけやってたら、そんな家なんて建てられるはずがない、らしい。
若いときから、勉強してやらな、あきまへんで、と私には遅すぎる忠告までいただいた。

恥ずかしい話、私はあまりお金儲けのことを考えたことがなかった。
別に生活が楽だったから考えなかったのではなく、いつも貧乏だった。
まぁ、こんなにお金もないのによく生きてこられたと思うほどだ。
お金じゃなく、別のことに関心があったからかもしれない。

でもいまは、この社会は本当に金がすべて、と思うようになった。
それは冷静に日本社会を観察していると自ずと明らかになってくる。
お金がないと悲しいかな、何もできない社会だと思う。
あるところには有り余るほどあり、ないところでは生きていけない社会。
そんな社会を政権与党と国民が一生懸命作ってきたのだから
私一人が悲憤慷慨してもどうにもならない。

人生は、ケセラセラなんだな、やっぱり。

それにしても、ニュースで伝える現実と、温泉で会うおじさんの周りの現実とを
考えると、日本はもう立派に格差社会に成長しましたよ、麻生さん。


細野真宏の世界一わかりやすい株の本(実践編)
希望格差社会
脱「格差社会」への戦略

2009年4月13日月曜日

北野誠不謹慎発言へのマスメディアの対応



数日前から世間を騒がせていた北野誠の無期限謹慎による芸能活動休止事件。
北野のブログが削除されアクセス不能状態らしい。
ABCラジオ番組「誠のサイキック青年団」での不適切発言が原因で、このラジオ番組は即打ち切りになってしまった。
北野が持っていた他のラジオ、テレビのレギュラー番組からもつぎつぎ降ろされ、まさに芸能活動廃業の危機に立たされている。

私が問題に感じるのは、北野誠がどのような問題発言をしたのかその内容を、ABCラジオも所属事務所の松竹芸能側が明らかにしないことだ。
その発言を公表すれば関係者に迷惑がかかるとの理由らしいが、公にできないほどよほど発言内容に問題があるのか。

北野は過去にも、山本リンダのヌード写真集について問題発言をして、謝罪会見をしている。
今回は、不適切発言と発表されるだけでその内容も明らかにされず、北野のブログも削除され、なんとなく嫌~な雰囲気だ。
明らかにされないのでいろんな憶測が飛び回っている。

この日本に言論の自由があると信じたい。言論の自由には、発言した者はその発言内容に対して当然、責任がある。
今回の事件も、発言内容を明らかにして、問題があるならその責任を公の場で問うべきではないのだろうか。
明らかにされない発言が不謹慎発言と決め付けられ、一方的に発言者の活動休止で幕引きされることへの不信感を抱かざるを得ない。

メディアなら取るべき立場は明らかではないのか。
よほど、公にすることで大問題になるのかもしれない。
確かに私は北野の発言内容を知らない。だからこんなことが言えるのかもしれない。
しかし、何らかの力が働いているようにも感じさせるこのような終結方法には、どうも納得がいかない。


言論の覚悟

2009年4月12日日曜日

映画「ニセ札」(木村祐一監督)がモントリオール世界映画祭に招待



お笑い芸人、構成作家、料理研究家、俳優と多芸多才で知られるキム兄こと木村祐一が映画も監督していたのは知っていたが、
その初長編映画「ニセ札」がモントリオール世界映画祭に正式招待されることが決まったそうだ。

モントリオール世界映画祭はカナダ・モントリオールで1997年から開催されている北米最大級の国際映画祭である。
来場者数も25万人を数えるらしい。

「ニセ札」では監督、シナリオ共同執筆、また俳優としても名前を連ねている。
日本史上最大のニセ札偽造事件を題材に金に翻弄される人々を痛快に描くエンタテイメント映画らしい。

少なくても現在の日本は金銭至上主義社会になってしまっているから、
時期を得ていて楽しめるかもしれない。
北朝鮮はいま現在も国を挙げてのニセ金作りにいそしんでいるので、キム総書記にもぜひ台覧を賜りたいものだ。

木村祐一といえば辺見えみりと結婚、2年ほどで離婚したことでの印象が強い。
プライベートなことよりも今回のように仕事で世間にアピールしてもらいたいと、私は個人的に思っている。

今年のモントリオール世界映画祭の開催期間はは8月27日~9月7日。
お笑いの世界では、たけしこと北野武が世界で認められる映画監督である。
キム兄も「世界の木村祐一」への足がかりになるのか、映画ファンの私としては興味深い。


あなたが泣くことはない/ASKA[CD]

2009年4月11日土曜日

朝の目覚めは・・・とともに



近頃は、朝、鳥の鳴き声で目を覚ますことが多い。

小鳥の鳴き声で目覚めるのは風流の極みだと思うけれど、
ここ数日は、どういうわけか「カラス」の鳴き声がうるさいのだ。
それに何となく「カラス」=不吉というイメージもある。ちょっと映画の観すぎか?

私の家の近くには高齢者がたくさん住んでいる。
そんなこともあり、朝早くからカラスの鳴き声が続くといい気持ちがしない。
それにカァ、カァうるさいのなんのって、寝られやしない。

不思議なのは、カラスがカァ、カァと鳴いている間は、小鳥たちが声を潜めているのだ。
何か鳥同士の掟・暗黙の了解のようなものが存在するのか。

いずれにしても、カラスではなく、小鳥たちの声のほうがいい。
でも、安眠を妨害されていることは確かなので、願わくば、静寂を保っておいてもらいたいけれど・・・


ちなみに、カラスの撃退法をご存知の方はコメントをいただければありがたく思います。
まぁ、そのうち、カラスが何処かへ引っ越してくれることを願っていますが。


 ライフ・オブ・バーズ/鳥の世界 DVD-BOX

2009年4月10日金曜日

吉野の花粉



昨日、奈良・吉野山へ桜を見に行ったことは書いた。
お花見なので一日中外で過ごしたことになるのだが、
吉野あたりのヒノキの花粉は尋常な量じゃないのではないだろうか。

いま、ヒノキの花粉の飛散がピークを迎えているのは知っていた。

いつものように、マスクをして出て行ったのだが到着してから2~3時間経った頃からだろうか、くしゃみが出始めた。
目は涙目になるし洟が止まらない。
マスクをしているにも拘らず、こんなにひどい症状が出るのは、
私的予防法を実行してからは初めてのことだ。
ポケットティッシュを4袋使い切ってしまった。

周りを見渡すとマスク姿の人が目立つ。
バスの中でも大きなくしゃみを立て続けにしている人もいた。

私は、自宅周辺ではこんな症状は出ないし、
阪神間へ出かけてもマスクをしている限り、洟が止まらないくらい出るなんてことはまずない。

昨日は夏のように暑かった影響もあったのだろか。
吉野のヒノキ花粉は手ごわすぎた。

帰り際、おそらく花粉だと思われる物体が車を覆っていた。
黄砂なのかもしれないが、日本に飛んできたという情報は聞いていないし・・・ 
いずれにしても、吉野の桜は超有名だ。そしていま、下千本、中千本は満開だ。
上千本、奥千本の桜はもうしばらくすれば、ということだったが今日の夏のような陽気でぱっと花開いたかもしれない。
日本全国から訪れる人も多いので、ヒノキに反応する花粉症の人は、重装備で行かれることをお勧めする。
それにしても、この桜の季節、普通なら気候もよく外を飛び回りたい時季に花粉症で気持ちよく過ごせないとは、因果なものだ。

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2009年4月9日木曜日

奈良・吉野山の桜、中千本



奈良・吉野山の桜を見に行った。
車で出かけたのだが、渋滞はしていなかった。スムーズに吉野駅までは来られた。
上には駐車場がないといわれたので、吉野駅近くの臨時駐車場に車を駐めた(料金1,500円)。吉野山での花見は初めてだった。そこで私は、地元の人に訊くのが一番と思い、臨時駐車場のおじさんに勧められたルートを辿ることにした。
今日現在の開花状況は、下千本、中千本は満開、上千本と奥千本はもうしばらく先との情報も得た。

地元のおじさんの言うには吉野駅からバスで吉野中千本公園まで行く。そこから、商店街の並ぶ道を吉野駅のほうへ歩いて下りてくる、というコースだ。平日はシャトルバスはないらしい。
おじさんに勧められたように、まず、バスに乗って駅から吉野中千本公園へ(運賃350円)。そこから少し山道を登り五郎兵衛茶屋から中千本の桜をみる。遠くの桜の印象としてはぼや~ッとした感じが強い。
近くは山桜が多いせいか花の数より葉の方がたくさん出ている。
桜花全体としてなんだかボリューム感に欠けているような印象だ。
いつもソメイヨシノを見慣れているせいか、満開を過ぎたように錯覚してしまう。
葉がなく花だけのほうが見た目綺麗に感じるので、私の好みとしてはソメイヨシノの林立満開というのがいい。

吉野の桜というと、日本一というイメージがあり、
映像で見たときは山全体が桜の花で覆われまるで色違いのピンクの雲のようだった。
実際の中千本の桜群はイメージしていたのとは少し違っていた。
ここのところ吉野の桜も立ち枯れが目立つというニュースを見にしたので、その影響かもしれない。

五郎兵衛茶屋から商店街の並ぶ道に戻り、吉野駅のほうへぶらついた。
途中、吉水神社に立ち寄り一目千本というビューポイントから彼方の桜を見渡す。
私の眼前にはたくさんの桜があるのは事実なのだが、桜の下に私がいないためか、
精神的に桜との一体感が味わえない。なんだか琴線に触れるものがないのだ。

しかし、吉水神社は素晴らしい。文化財という宝物がわんさか保存されている。私の掛値なしのおすすめだ。この神社については後日書きたいと思っている。
吉水神社の閉門までいたものだから、それから商店街の吉野名物をゆっくり見ながら駅の方へ向かったので金峯山寺蔵王堂のあたりに着いたのはもう日が沈み始めていた。

七曲坂あたりでは、もうすっかり暗くなっていた。
このあたりが下千本と呼ばれるところらしい。けっこう桜があり、その下を歩くので、
明るければ感動ものなのかもしれないが、暗くて桜の花さえよく見えない。
商店街でちょっと時間を無駄にしてしまった。

結局、よく見たのは中千本の桜だけなのかな。
とにかく吉野は初めてだったので、一日で回れる最適なルートと時間配分に失敗してしまった。
事前にインターネットででも情報を収集してある程度の予定を立てていたほうがよかったのかもしれない。
でも、「行き当たりばったり」っていう行動にも魅力があってなかなかこの醍醐味は棄てられない。。

今回は、下千本、上千本、奥千本の桜を見落としてしまった。有名な神社仏閣も訪れていない。
宝くじでも当てて数日間の宿泊をするか、何度か足を運ぶかして、再度、吉野の桜を愛でることができればいいのだが。


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2009年4月8日水曜日

パリの思い出、ああ、パリが懐かしい!



私の机のすぐ右側にデッサン画が掛かっている。

パリの風景だ。6区あたりだと思う。
私の友人の画家が描いたものだ。

このデッサンを眺めていると、パリにいた頃を想い出す。
最初、バスティーユ近くの12区に住んでいた。
でも長く通った学校が5区にあったので、5区、6区あたりには馴染みがあり
とても好きな界隈だった。

記憶と結びついたこのような絵画をみると当時のことがまざまざと脳裏に蘇る。
リュクサンブール公園の前のカフェの日がな一日座って、
道行く人を眺めるのが好きだった。
あの頃は人間が好きだったのだろうか。いくら見ていても飽きることを知らなかった。

フランスにはいろんな人種が住んでいるからなんだろうけれど、
よく他人からものを訊かれた。
例えば私が京都へ行って、外国人を捕まえて「南禅寺に行きたいんですが・・・」と訊くようなものだ。
私も最初は、なんで外国人の私に訊くんだ、って不思議だったが、
そのうち、こんなもんなんだ、と考えを改めた。

フランスでの出来事を思い出すままに少し書いてみると、
私は一時期、カナダ人と英語と日本語の交換授業をしていた。
そのカナダ人(女性)は日本人男性と結婚していて、日本語の上達を目的としていた。
私は、英語がからっきしダメなので、何とか少しでも喋る環境を求めていた。

そんなわけで週に何度か交換授業をしていたのだが、あるとき日本人のことが話題になった。
彼女は、日本人は議論ができない、という。

カナダにいた頃、ホームパーティをよく催したらしいのだが、
そこに来る日本人は議論ができなくて困ったというのだ。
あちら(カナダ)では「議論」とは一種の頭の体操で、
論理をどのように展開して相手を論理的の負かすかというものらしい。

知的ゲームでありその過程を楽しむらしいのだが、
こと日本人にいたっては、すぐ感情的になり怒り出す人も多いという。
そうなるとパーティの雰囲気も気まずくなる、といっていた。

原因は明らかに教育のやり方の問題だなって、私は思った。
現在の学校教育はどのようになされているのか詳しいことは分からないが、
少なくても、私が日本で受けてきた教育は、他人と論を戦わせるなんてものは一つもなかった。
ディベートなんて学校ではやったこともなかった。
いいか悪いかは別として、世界が狭くなっていく現実を考えると、
彼女の指摘に耳を傾ける価値はあるだろうと思う。

このようなことを書き出すと限がないので、今日はこの辺で。


ボンジュール!パリのまち

2009年4月7日火曜日

桜七部咲き



待ちに待った桜の開花なので、今日もぶら~っと出かけてみた。

昨日同様初夏のような陽気で気温は20℃を超えていた。
城跡の上り口あたりには軒を争って露店がでている。
今日はかなりの人出だ。

まるで一ヶ月遅れの啓蟄のように、もぞもぞ自宅から這い出してきたかのようだ。
こういう点では、虫も人間も変わらないものだなあ。

私自身のことを考えてみるとよくわかる。
私の地方は、冬けっこう寒いので暖かくなりだし、桜が咲く頃は無性に外出したくなる。
桜の花が好きなこともあるが、身体が欲するような気がする。
ただ、花粉症を発症してからは2月~5月始めまでは、スギとヒノキには苦しめられるけれど。

花粉の飛ぶ季節を快適に過ごせる「付けているのを忘れさせるようなマスク」でも発明されれば巨万の富を築けそうだ。誰か発明してくれないかなあ。
とにかくいまのマスクは、まず息がしにくい、眼鏡が曇る。
いろんなマスクを買ってみるが、あまり代わり映えがしないような気がする。
ただ、マスク着用の期間が長いのであまり高額なものは買っていないが。

昨日は二、三部咲きの桜が多かったがここ2~3日の初夏のような気候のせいか、
一日で七部咲きの桜が増えたようだ。
薄ピンクの満開の桜をみられるのももうすぐだ。


名医のわかりやすい花粉症・アレルギー性鼻炎

2009年4月6日月曜日

お花見の下見



かなり疲れを感じ、気力も低下気味だったので、力を取り戻すために散歩に出かけた。

ちょうど先週末くらいから、桜の花もほころび始めた。
“桜”をメインに城跡あたりを巡った。
木によって、咲いている木、咲いてない木がある。
隣同士でも七部咲きやほとんど蕾のままのものもある。

桜の木々をみていて思ったのは、人間も同じだなあってことだ。
早くから活躍する人、晩成の人・・・ いろいろである。

城跡に上ってみた。今日は天気もよくかなり暖かいせいか、
そこそこの人で賑わっている。
そこそこといっても田舎のこと、10人ほどだ。

そこへ家族と思しき一団がやってきた。三世代の大家族だ。
子供たちがうるさいのだけれど、なんだか近頃こんな風景は見ていないなあと
懐かしさを感じてしまった。
おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、そして4~5人の子供たち。
子供たちは周りを走り回っている。まだこんな家族が存在していたんだなあ。
これだけ一家族に子供がいれば、日本も少子化は起きないだろうに。

そんなことをぼんやり考えながら桜を見て回った。
全体的にはまだ二、三部ってところかな。
でもこの暖かな気候が続けば、すぐ満開になりそうだ。

子供の頃は、お城の上にお弁当を持ってきて、桜の下で食べたものだ。
いまは、昔の姿の戻すとかで城上の桜はほとんど伐採してしまった。
内堀の周りの桜もかなり切られてしまった。
私のように昔のお城を知っているものにとっては寂しい限りである。


お花見のお弁当にピッタリ!しだれ桜2段手堤弁当箱

2009年4月5日日曜日

北朝鮮、世界世論に反しミサイル発射



北朝鮮が4月5日午前11時30分、長距離弾道ミサイルテポドン2号を発射した。

アメリカの発表によると、ミサイルの一段目は日本海に、そして残りの部分は太平洋に着水し、
何ら軌道にのらなっかった、という。

北朝鮮は人工衛星「光明星2号」の打ち上げは成功した、と報道している。いつものことである。

日本やアメリカは国連安保理でこの問題について何らかの措置を取りたいようだが、
中国やロシアはどのような立場を取るのだろうか。
ロシアに関しては、この弾道ミサイル発射に備え、ロシア領内の
人的被害を防ぐため迎撃態勢を整えたことを発表したが・・・ 
いつものことだが、問題は中国だ。

いずれにしても、日本の国土に何の被害もなかったのは幸いであった。

アメリカも北朝鮮のテロ支援国家解除は失敗だった、と気付いてくれればいいのだが。
日本もアメリカに頼るばかりでなく自立の道を歩む努力が必要だとつくづく感じた。
拉致問題も一向に進展を見せないし、尋常ではない国を相手に交渉するのは大変だ。

話は全然変わって、身近な話題だが、やっと桜が咲きだした。
3~4日前には、雪が降ったなんて信じられないくらい今日は暖かだった。
この暖かさじゃ、すぐ桜も満開になりそうな雰囲気である。
ヒノキの花粉が飛んでいるのでマスクをはずせない。
いつものことながら、この時季は私にとっては悔しい。


人権百科事典

2009年4月4日土曜日

北朝鮮のミサイル発射騒ぎ



今日は4月4日ということで、日本列島は
北朝鮮の弾道ミサイルが発射されるかどうか一日中、
国民の関心が高かったのではないだろうか。

お昼過ぎ、発射の誤報が流れ、すぐ取り消されたが、少々お粗末である。
強風のせいじゃないかとか、憶測もされたようだが、
北朝鮮がなぜ発射しなかったのか判然としないようだ。

4日から8日、と北朝鮮は発表しているので政府としては臨戦態勢で望むしかない。
しかし、北朝鮮という尋常じゃない国が日本の近くに存在してることを
日本国民も常日頃意識している必要があるのではないだろうか。
過去にも核実験を強行に実行した。それが意味することも考えないとね。

「幸せな日々を送りたいな~」と標榜しているが、
障害になることは次から次へとでてくるものだ。

北朝鮮も、一旦長距離弾道ミサイル(人工衛星と称してはいるが)発射を、
国際的に発表した手前、中止するのも難しいだろう。
北朝鮮側の不都合、例えばミサイルに不備が見つかって
発射できない状況だったとしても、なんだかんだと金や援助と交換に
発射を打ち止めてやってもいいとか言ってくるのがオチだろう。

北朝鮮が予定通りミサイルを発射して、日本がそれを迎撃ミサイルで撃ち落とす、
というシナリオが現実のものとなれば、東アジア情勢は大きく変わるだろう。

8日までの状況を見守りたい、というか見守るしかないよね、こうなったら。


北朝鮮に備える軍事学

習慣から意識を考える



この間、新聞のテレビ欄の配列が変わった。
今まで見慣れていた順番がずれるので、なんだかとても見辛く感じる。
たかが配列一つでこんなにも違和感を感じてしまうものなんだなあ。

このことをきっかけに、習慣っておそろしいものだなって気がついた。
習慣になるってことは、意識、潜在意識の働きはわからないが、
顕在意識のチェック機能が働かないことなんだろうか。

脳も「こういう状態が当たり前」と認識してしまうと、スーっと通ってしまうんだな。
そこに今回のように異物、あるいはそのような状況が現れて初めて脳が意識することを学んだ。

このことから日常生活をみてみると、あまりにも意識せずに素通りしていることが多いことに驚く。
おそろしいと思うと同時に、考えてみると、一つ一つの事象に
いちいち意識がチェックをするようになれば、あまりにもチェックが多すぎて
到底生きていけないかもしれない。

記憶がすべてのことを覚えていないのと同じように、
意識もすべてをチェックしないことで、人間を生存させているのかもしれない。

そう考えると人間というか生命体ってよくできているなあ、と感心する。

そういえば乳児か幼児の頃までだったのか、忘れてしまってが、
それまで張り巡らされていた脳の神経細胞がその頃以降、自身で不必要なものを
切ってしまうということを何かで呼んだ記憶がある。
張り巡らされたままならもっと頭がよかっただろうに、と私なんかは残念に思うけれど
負荷がかかりすぎて生存を脅かすことになるなだろうな、きっと。

そう考えると、頭がそうよくないのも可愛いものである。

赤ちゃんの脳を育む本
記憶・思考・脳

2009年4月2日木曜日

東京の桜満開、京都も夜桜電車、さて我が町は・・・



京都の嵐電で4月1日から夜桜電車が始まった。期間は4月1日~4月7日。
鳴滝‐宇多野駅の間約200メートルの線路沿いのソメイヨシノにライトアップされる。
電車内は消灯、風趣風韻、幽玄の世界を堪能したい人は是非おこしやす~。

今日は、東京でも桜が満開だと、気象情報は伝えていた。
千鳥が淵の夜桜がテレビ画面に映し出されていた。心を奪われる雅趣がある。
個人的に私は、千鳥が淵界隈の桜花が好きなので思い込みが激しいのかもしれない。
東京は開花宣言から満開まで12日間かかっているそうである。
寒の戻りがあり寒気の影響らしい。

私の住む町は、まだぜんぜん咲いていない。
昨日は少し雪も降った。北国ではないが、内陸部の山間部なんだろうな、やっぱり。

ここの気候は夏暑く冬寒い。あまり住みやすい気候ではない。
歳を重ねていくと、やはり暖かい方が住みやすいと感じるようになってきた。

話が逸れてしまったが、私は花見が待ち遠しい。
ちょっくら風流に京都か吉野の桜を愛でに出かけてみるかな。

幽玄ではあるが野趣味もある地元の桜も早く咲かないかなーと
首を長くしている今日この頃である。

Vivement les fleurs de cerisiers !


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2009年4月1日水曜日

不審火に気をつけよう

私は田舎町に住んでいる。こんな田舎でも不審火が続いている。
田舎なので山林だが、3月の下旬から10箇所近くで火の手が上がっている。

隣町でも不審火と思われる火事で山林を焼いている。
尼崎ではここ3週間ほどで21件の不審火(放火?)で車や自転車が被害にあっているらしい。
インターネットで検索すると全国各地で放火が起こっているのがわかる。

平成17年の統計だが、放火及び放火による疑いによる火災は全火災の約21%、
1万2,263件発生しているという。

放火による火災は、冬から春先にかけて多く発生しているらしい。
放火されやすい季節があることにも驚きだが、ちょうど今の季節が危険だということだ。

地域で気をつけないとなかなか自分ひとりでは防止するのは難しそうだ。
でも昔に比べると、どんどん人間関係が希薄になってきているので
「地域」といってもねえ。

まあ、このあたりは田舎だから都会よりは隣近所の繋がりは強いだろうけれど、
子供の頃に比べると雲泥の差はある。

今の時代は昔のものをどんどん棄てて築いてきた社会だから、
現状を受け入れるしかないのは確かだ。

私なんかは、昔は監視されているようで窒息しそうだったので、
あまり地域社会の結束が固すぎるとうんざりする方だけどね。

犯罪の発生と地域社会のありかたって、バランスをとるのが難しい課題だ。


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