2009年4月27日月曜日

再生医療に繋がる発見



安全な再生医療に繋がる発見のニュースを目にした。
iPS細胞の作製に山中伸弥・京都大学教授が成功し世間の耳目を集めたことは記憶に新しい。

しかし、開発の世界競争が激化する中、研究費と人材の点で
この分野での日本の立ち遅れが目立ち始め、山中教授が窮状を訴えたという
ニュースも最近目にした。

今回はガン化の危険性のあるiPS細胞を緑色に光らせて取り除ける技術らしい。
未変化のiPS細胞はガン化する可能性があるらしい。
その未変化のiPS細胞を緑色に光らせて取り除くという。
トロント大学の堀田秋津研究員らが下村脩・ボストン大学名誉教授の発見した
緑色蛍光タンパク質を使って選別を容易にすることに成功した。
安全な再生医療に繋がる成果と説明しているメディアと、
実際に移植する再生医療用のiPS細胞としては使えないとの論調のメディアがある。

専門的なことは素人の私ではどちらの報道が正しいのか判断が付きかねるが、
使えないとするメディアでも難病解明や新薬を試したりするiPS細胞の量産には
役立つとの論調なので、いずれの場合も再生医療の進展には
寄与することは間違いなさそうである。

しかし、素人ながら私が考えるに、iPS細胞を効率的に作れ、
移植する際にガン化する恐れのある未変化iPS細胞が取り除ければ、
実際の難病患者へ移植することは可能なような気がするのだが、素人の浅知恵か。

いずれも日本人の発明だが、下村、堀田両氏は言ってみれば頭脳流出ではないのか。
日本政府の体質が分かる気がする。日本人が世界的な発明をしても
海外で活躍していれば国益にはならない。
日本国内に優秀な人材を留めて置くような政策を取らないと
日本は沈没するのではないのだろうか。


公共政策の分析視角

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