2009年4月15日水曜日

ストライキにみる日本の国民性



今日のテレビニュースで、全日空のパイロットがストライキに踏み切り空の便に影響が出た。
全日空のパイロットと書いたが、全日空グループが正しいのかもしれない。
利用者の反応だが、ほとんどが「利用者の迷惑にならないように」と答えていた。

これを聞いて、私は不思議な気がした。

何故、ストライキをやるのか。理由は明らかだ。
会社側と交渉して合意を得られないから、実力行使に出て会社側にダメージを与え、交渉を有利に運ぶための手段である。
ということは、当然、利用者に影響が及ぶことになる。

それにスト権は法律で認められている。労働者の権利である。

このことを理解していない国民が多いのではないか。
確かに、ストライキがあると国民・利用者は不便をこうむる。実害が出る。
しかし、労働者が経営者の奴隷にならないためには、ストライキは必要な手段である。

今日のニュースをみていて、国民性の違いをまざまざと感じた。どちらがいい、悪いといっているのではない。私がフランスに住んでいた頃、ストライキは頻繁にあった。
生活しているわけだから、交通機関が動かないと個人的には大変困る。それは確かだ。
しかし、フランスでは少なくても日本よりは、ストライキに寛大である。
というのは、先述の通り、労働者の権利を守るためには、ストライキが必要であるということを理解しているからだ。

権利は、棚ボタでは得られないことをよく分かっているのだ。
権利は勝ち取るものである。
でなければ一体誰がその権利を保障してくれるのだ。
国?政府?会社?
自分自身が戦わないと得られないのだ。

日本では、この認識が薄い。だからどんな運動も国民運動まで高まっていかないのだ。

幸せな日々を送るためには、自分たちの権利を勝ち取ることも必要なのだ。


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