2009年4月9日木曜日

奈良・吉野山の桜、中千本



奈良・吉野山の桜を見に行った。
車で出かけたのだが、渋滞はしていなかった。スムーズに吉野駅までは来られた。
上には駐車場がないといわれたので、吉野駅近くの臨時駐車場に車を駐めた(料金1,500円)。吉野山での花見は初めてだった。そこで私は、地元の人に訊くのが一番と思い、臨時駐車場のおじさんに勧められたルートを辿ることにした。
今日現在の開花状況は、下千本、中千本は満開、上千本と奥千本はもうしばらく先との情報も得た。

地元のおじさんの言うには吉野駅からバスで吉野中千本公園まで行く。そこから、商店街の並ぶ道を吉野駅のほうへ歩いて下りてくる、というコースだ。平日はシャトルバスはないらしい。
おじさんに勧められたように、まず、バスに乗って駅から吉野中千本公園へ(運賃350円)。そこから少し山道を登り五郎兵衛茶屋から中千本の桜をみる。遠くの桜の印象としてはぼや~ッとした感じが強い。
近くは山桜が多いせいか花の数より葉の方がたくさん出ている。
桜花全体としてなんだかボリューム感に欠けているような印象だ。
いつもソメイヨシノを見慣れているせいか、満開を過ぎたように錯覚してしまう。
葉がなく花だけのほうが見た目綺麗に感じるので、私の好みとしてはソメイヨシノの林立満開というのがいい。

吉野の桜というと、日本一というイメージがあり、
映像で見たときは山全体が桜の花で覆われまるで色違いのピンクの雲のようだった。
実際の中千本の桜群はイメージしていたのとは少し違っていた。
ここのところ吉野の桜も立ち枯れが目立つというニュースを見にしたので、その影響かもしれない。

五郎兵衛茶屋から商店街の並ぶ道に戻り、吉野駅のほうへぶらついた。
途中、吉水神社に立ち寄り一目千本というビューポイントから彼方の桜を見渡す。
私の眼前にはたくさんの桜があるのは事実なのだが、桜の下に私がいないためか、
精神的に桜との一体感が味わえない。なんだか琴線に触れるものがないのだ。

しかし、吉水神社は素晴らしい。文化財という宝物がわんさか保存されている。私の掛値なしのおすすめだ。この神社については後日書きたいと思っている。
吉水神社の閉門までいたものだから、それから商店街の吉野名物をゆっくり見ながら駅の方へ向かったので金峯山寺蔵王堂のあたりに着いたのはもう日が沈み始めていた。

七曲坂あたりでは、もうすっかり暗くなっていた。
このあたりが下千本と呼ばれるところらしい。けっこう桜があり、その下を歩くので、
明るければ感動ものなのかもしれないが、暗くて桜の花さえよく見えない。
商店街でちょっと時間を無駄にしてしまった。

結局、よく見たのは中千本の桜だけなのかな。
とにかく吉野は初めてだったので、一日で回れる最適なルートと時間配分に失敗してしまった。
事前にインターネットででも情報を収集してある程度の予定を立てていたほうがよかったのかもしれない。
でも、「行き当たりばったり」っていう行動にも魅力があってなかなかこの醍醐味は棄てられない。。

今回は、下千本、上千本、奥千本の桜を見落としてしまった。有名な神社仏閣も訪れていない。
宝くじでも当てて数日間の宿泊をするか、何度か足を運ぶかして、再度、吉野の桜を愛でることができればいいのだが。


【箱入】 葛ぷるぷる

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