2009年4月22日水曜日

カエルの鳴き声に結びついた記憶



久しぶりに今日は夕方散歩に出た。
田んぼのあたりに出ると、カエルの鳴き声がうるさい。
その声を聞きながら、なんだかカエルの鳴き声なんてしばらく聞いてないような気がした。

自宅は城跡外濠の近くにある。

子供の頃は、夜になるといつもカエルの声でうるさかったのを思い出した。
ほとんどが食用ガエルでカエル捕りもよくしたものだ。
いつ頃からだろうか、カエルの声がしなくなったのは。

自宅の周りでは、蛍も見なくなったし、溝がコンクリートで固められてから、魚やドジョウもいない。

トンボも昔はよく濠の上を飛び回っていた。大きなギンヤンマだった。
前の道には塩からトンボや赤トンボ。そんなに自宅からの風景は変わっていないが、
昆虫を見かけなくなったなぁ。

縁側のほんの少しの緑には水引トンボや蝶々が飛んでは来るが・・・

自宅から少し離れたところにあった田んぼや畑が、宅地や道路になってしまったことは確かだ。

「とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた」という俳句がある。
昔を懐かしんでも昔には戻れないことは、重々承知しているし戻る気もない。
しかし、淋しい机に「とんぼ」さえ、とまりに来られなくなったこの環境は、さびしい。


現代俳句表現活用辞典

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