2009年4月4日土曜日

習慣から意識を考える



この間、新聞のテレビ欄の配列が変わった。
今まで見慣れていた順番がずれるので、なんだかとても見辛く感じる。
たかが配列一つでこんなにも違和感を感じてしまうものなんだなあ。

このことをきっかけに、習慣っておそろしいものだなって気がついた。
習慣になるってことは、意識、潜在意識の働きはわからないが、
顕在意識のチェック機能が働かないことなんだろうか。

脳も「こういう状態が当たり前」と認識してしまうと、スーっと通ってしまうんだな。
そこに今回のように異物、あるいはそのような状況が現れて初めて脳が意識することを学んだ。

このことから日常生活をみてみると、あまりにも意識せずに素通りしていることが多いことに驚く。
おそろしいと思うと同時に、考えてみると、一つ一つの事象に
いちいち意識がチェックをするようになれば、あまりにもチェックが多すぎて
到底生きていけないかもしれない。

記憶がすべてのことを覚えていないのと同じように、
意識もすべてをチェックしないことで、人間を生存させているのかもしれない。

そう考えると人間というか生命体ってよくできているなあ、と感心する。

そういえば乳児か幼児の頃までだったのか、忘れてしまってが、
それまで張り巡らされていた脳の神経細胞がその頃以降、自身で不必要なものを
切ってしまうということを何かで呼んだ記憶がある。
張り巡らされたままならもっと頭がよかっただろうに、と私なんかは残念に思うけれど
負荷がかかりすぎて生存を脅かすことになるなだろうな、きっと。

そう考えると、頭がそうよくないのも可愛いものである。

赤ちゃんの脳を育む本
記憶・思考・脳

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