2009年4月23日木曜日

奈良地裁判決、医者の当直は時間外労働



医者の当直を時間外労働と認め、労働基準法で認められた割り増し賃金の支払いを命じる判決が奈良地裁であったというニュースを目にした。
これは奈良県立奈良病院の産婦人科医二人が県に対して当直時の割増料金を請求していた判決だ。

産婦人科医は減る一方だ。産婦人科を閉鎖する病院も増えている。
安心して出産できない状況が深刻化している。

いくら政府が少子化に歯止めをかけようとしても、安心して出産できる環境がないと
子供をつくれないのは明らかだと思うのだが、そこのところを政府は一体どう考えているのだろうか。

以前にも書いたかもしれないが、現在の医学生は責任の無い「科」にいく傾向があるらしい。
なにかあればすぐに訴訟を起こされる状況におかれてまでその現場で医者をやるのは
やはりかなりの決意がいることは想像に難くない。

特に産婦人科の医者は、絶対数が減っているから、現場で働いている医者に過度の負担を強いる。
奈良県では妊婦の緊急搬送がたらい回しにされ妊婦が亡くなるという事故が連続して起こっている。

原因は、政府の社会保障費をカットすることばかり考えてきた「つけ」及び無策、医者のサービス労働への過度の期待ではないだろうか。
医者も人間だから、きちんと休みを取らなければ患者の受け入れや適切な治療ができるはずは無い。

今回の判決で、少しは医療従事者の待遇改善につながり、ひいては患者にとって安心できる医療体制への第一歩になることを期待している。

その意味で、この判決は画期的であり拍手を送りたい。


主に医療用に用いられるステンレススティール(SUS316L)のリング。【限定品】サージカルステンレ...

0 件のコメント:

コメントを投稿