2009年3月30日月曜日

中国人女性の国際結婚への思い、金融危機と共に去りぬ




新聞のある記事にちょっと興味を引かれた。
それは昨年の金融危機をきっかけに国際結婚を望む中国人女性が
激減したというものだ。

中国人女性が国際結婚を望む背景にはもちろん「貧しさ」というものの
存在が大きいのだと思う。
国際結婚で貧困から抜け出せると思う女性が多かった、
という現実があったのだろう。
中国が経済力をつけてきたといっても貧富の差は大きいし、
特に農村部の住民は貧しいときく。

興味を引かれたのはある話を思い出したからだ。
私がフランスに住んでいた頃、教えてもらっていた大学の先生の
元婦人が中国人だった(そうだ)。
当時はすでに元妻の中国人女性とは離婚して、日本人女性と再婚されていた。

その先生がよく話されていたのは、中国人の結びつきは「金(かね)」がすべて。
中国人同士の結びつきははっきりしていて
「金の切れ目が縁の切れ目」ということだった。

私はこのことが真実かどうかは知らない。
しかし、その先生がアジア人や恋愛、結婚について話題にされるときは
耳にたこができるくらい聞かされた。
よほど嫌な思い出や体験の類があったのかも知れない。
その先生は中国人妻との結婚前から、そして結婚していた期間には
随分多くのいろいろな中国人との付き合いがあったようだが、
なんの迷いもなく中国人と金との関わりを上のように一刀両断されるのだ。

私としては一例を取り上げてそれを一般化するつもりはない。

日本もいまはすっかり「すべて金の社会」になってしまった感があるが、
経済的な目的で国際結婚を考えている女性はそんなに多くはないような印象を持っている。
若い日本女性は、特に欧米系の白人との結婚を望む割合が増えているという記事は
何かで読んだ記憶はあるけれど。
でもその理由は金銭絡みではなく日本人男性の考え方、態度であったように
頭の隅の記憶に残っている。

だからどうなんだ、といわれれば、いや、べつに、と答えるしかないが・・・

ただ、中国人女性が、昨年の金融危機をきっかけに国際結婚への夢をしぼませてしまった
という記事に、昔聞いた話が突然蘇ってきただけのことだ。


近代中国七人の猛女たち

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