2009年3月22日日曜日
3月の生ガキ‐レシピなしでも美味しい
夕食中に友達からTelが入った。
ジャスト・タイミング。「牡蠣(カキ)」を買ってきたからくれるという。
殻つきのでかい奴だ。レンジでチ~ンすれば口を開けるからというので、
その通りにやってみた。レシピも何もあったものではない。
プッ!という音とともに少し殻に隙が開く。
そこへフォークを差込み蓋(殻)を開けた。
プリプリした大きなカキがお目みえだ。
私はカキ、特に生ガキには目がない。
フライにすると味が変わる。
子供の頃にカキを食した記憶はない。母が嫌いだったような気がする。
私が東京に出てから新宿のスペイン料理店で、おそらく初めて“生ガキ”なるものを食べた。
いやあ、これに「はまった」のだ。
生ガキは磯の香りとともにテーブルに出され、私はレモンを少し振りかける。
大都会でのささやかではあるが至福の一瞬。
当時、日本では「生ガキ」は月でいうと「―er」のつく月、
すなわち9月から2月の間しか食せなかった。衛生上の問題だと思う。
少なくても今年は3月になってもスーパーでも生ガキは売っている。
友達は、詳しい場所は分からないが瀬戸内の何処かへ買い出しに行ってきたようだ。
有名な広島ではないし、赤穂でもなかったと思う。
食中りの心配さえなければ一年中食べたい食材だ。
私がフランス滞在中は、夏でもカキはもちろん生貝もよくレストランで食べたものだ。
カキにつける「酢」が一緒に出てくるのだが、その味は私の好みではないので、
いつも「そのまま」であまり噛まずカキの地の味を楽しむのが常だった。
3月の今日、生ガキを食べられたのだから(正確にはレンジでチンしたから“生”ではない)
日本でも―er月という法律か法令か詳しいことは分からないが、改正されたのだろう。
なんだか嬉しい一日だ。
和食の基本技術(魚介・海藻編)
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