父の生前から玄関先に置いてあるいくつかの植木鉢を私が世話しているのだが、
ここ数年来、花の咲かない名前も知らない一見雑草のような鉢がある。
毎年、「今年も花が咲かなかったねぇ」とその鉢へモノローグを続けてきたが、
今朝はなんとその草が茎と葉先に小さな黄色い花を咲かせているではないか。
寝ぼけ眼で見つけたのだが、一瞬にして頭がスッキリした。
「へぇ~、花が咲くんだねぇ」と話しかけたがもちろん返事はない。
でも嘘みたいな話だが、風が少し吹いてきて、その草が左右に揺れた。
考え方によっては、私の問いに答えてくれたのかもしれない。
単に自然現象として風に揺れただけとも考えられる。
考え方次第で物事は変わる、ということだ。
自分にとっていいほうに解釈すればいいかー。別に他人に迷惑をかける話でもなし。
でも、なんだかとても嬉しい。
花が咲かないと思っていた植物に、思いがけず可憐な花が咲いたのだから。
昔から花は好きだったけれど、近頃は、雑草に花が咲いてても「おっ、きれいな花だなあ」と見とれてしまうことがたびたびある。
どういう心境の変化なのだろうか。これも年をとったことの一つの表れだろうか。
non・noガーデニング基本大百科
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