2009年7月8日水曜日

日本の大学入試状況



日本の大学は定員数からいえば全入時代に入っている。

先日も兵庫県尼崎市にある聖トマス大学(旧英知大学)が入学志願者激減のため
2010年度から学生募集を行わない旨のニュースを見にしたばかりだった。

文部科学省平成19年度学校基本調査報告書によると大学の
学校数(平成19年12月現在)は合計756校に上っている。
(国立大87校、公立大89校、私立大580校)

少子高齢化が進んでいる現代、学力低下も叫ばれて久しい中、
この数字はあまりにも多すぎないだろうか。

今日の新聞(読売新聞)に「私大 「一般入試30%以下」3割」の見出しで
記事が掲載されている。詳しくは読売新聞の記事を読んでいただきたいが、
それによると「私立大351校の3割強が、一般入試の比率が30%以下で、
すでに筆記試験なしが主流の大学も少なくない。」(引用)ということだ。

大学とは何のための組織なのか。現存しているから組織を維持する。
そのため学生確保にしのぎを削るとの構図が見えてくる。
大学教育の学力レベルを維持するために対象人口にあわせた学校数を
適正にするのが必要なのではないだろうか。

世界的な競争時代に突入するなか高等教育の重要性を改めて
考えてもらいたいものだ。


実力で見た日本の大学最新格付け(理系 2008年版)
実力で見た日本の大学最新格付け(文系 2008年版)

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