先日、大阪駅近くのビル地下の食堂で夕食をとった。
不況のせいで、どの店もかなり安い。
そのなかでもカツ丼(味噌汁付)380円は群を抜いていた。
カツ丼の写真も出ていた。
揚げたてでそこそこ厚みのある写真だ。
私の懐具合もこの季節に劣らず風がピューピュー吹いているので、写真の商品と御代を秤にかけてその店の暖簾をくぐった。
といっても、暖簾はなかったけれど。
そして、もちろんカツ丼を頼んだ。
その瞬間、やられたー!と反省。
なんと調理場のおばちゃんが、冷凍庫から冷凍食品のとんかつとおぼしき物体を取り出して油の中へ。
おいおいおい。
そりゃ写真と違うだろ。
私の前にやってきたカツは、何ミリ?って思わず口に出そうな代物。
かじってみると、スライスハムのような豚肉???
まあ、たまねぎと玉子、ごはんと味噌汁、場所代、人件費、光熱費。
それを考えるとおばさんにはなにも言えなかった。
でも、店先の写真と違うとんかつは、やっぱり一種の詐欺的行為じゃないのかなあ。
380円だから文句を言うな!という問題ではないだろう。
少なくても私は写真のとんかつを見て注文したのだから。
私の住んでいる田舎町は,都会に比べると全然競争がない。
レストラン、食堂の数も少ないが競争がないからか、値段が高い。
企業努力って観念からは程遠い環境だ。
そのような境遇にいると都会の飲食業の人たちの努力には頭が下がる。
でも詐欺的な羊頭狗肉では困る。
複雑な心境だ。
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